職員インタビュー④
~福祉の世界で働くってどんなこと?~
ほうあんふじ 社会福祉主事 野口亜希子さん
野口亜希子さんのプロフィール
野口さんはほうあんふじで子どもの療育支援に携わっています。
また子育て真っ最中のお母さんとして毎日、多忙な日々を過ごしています。
Q.ほうあんふじでどのような仕事をしていますか?
園に通うお子さん達、それぞれの発達に合わせた療育的視点からの支援を行っています。また保護者の方々の悩みや相談に耳を傾け、日々安心して子どもと向き合うことが出来るように共に考えながら支援しています。
Q.この仕事に就こうと思ったきっかけは?
子どもの頃、通っていた保育園に肢体不自由の友だちがいました。私はその子のことが大好きで、乗っている車椅子を押してあげたりして、いつも一緒に遊んでいました。その記憶は大人になった今も鮮明に残っています。子どもと関わりを持てる仕事をしたい。それが児童発達支援を自分の職業として選んだきっかけになりました。
Q.仕事をしていて充実感を感じるとき、楽しいと思える瞬間はどんな時ですか?
子どもの笑顔を見ているときはもちろんですが、子どもの成長を感じたとき、例えば目を見る回数が増えた、笑顔が多くなった、行動が落ち着いてきた、一人遊びが出来た、人に要求を伝えることが出来たなど、職員同士や保護者の方々とその喜びを共に分かち合えることが出来た時が、この仕事をしていてよかったと思うときです。ほうあんふじと家庭とで情報を共有し、同じ方向性を持って支援を行うことで良い結果につながっていくことが励みになっています。
Q.仕事をするうえで、工夫していることや気を付けていることを教えてください。
今、関わっている子が将来、学校生活をおくる姿、職場で働く姿などを思い描き、これから社会で生きていくことを常に考えて支援することを心がけています。一人一人の健康管理、安全管理はもちろんですが、精神的な安定は子ども達の満足感や保護者の負担にも影響します。一人遊びがじっくり行えることを大切に考えて、遊びの環境に気をつけています。また、子ども同士で関わる場では見守りながら、トラブルにならないように支援しています。
Q.仕事をしている間にはうまくいかないときもあると思いますが、どのように対処していますか?
思うようにいかないこともありますが、そのようなときには必ず振り返りをして、何がいけなかったかを反省して、次に活かすための糧にしています。そして何事にも誠意を持って対応することを心がけ、子どもや保護者に寄り添い丁寧に話を聞き、一緒に考え、行動しています。
Q.あなたにとってほうあんふじとはどんな場所ですか?
仕事の場であると同時に、自分自身の子育てをする上での学びの場でもあります。実際に我が子に、ほうあんふじで行っていることを活かしてご褒美シートを使ってトイレトレーニングを行っています。シールが全部たまったら小田急ロマンスカーに乗りに行く約束をして、今トイレトレーニングへの意欲を高めているところです。
Q.子育てをしながら仕事をするのは大変なことだと思います。どのように両立していますか?
日中、子どもは保育園に通っています。家庭では夫と家事を分担していますし、仕事のある日はできる範囲のことをやるようにして、休日のまとまった時間がとれるときに、出来なかった掃除や買い物をしています。また作り置きできるおかず作りなどで日々の食事の支度を時短する工夫をしています。
Q.あなたのリフレッシュ方法を教えてください。
休みの日は家族で出掛けたりすることが気分転換になります。体が資本、疲労回復には子どもと一緒に早く寝てしまいます。
Q.これから挑戦したいことや目標はありますか?
支援者としての資質を向上すること。子ども達やその家族の方々にとって、よりよい支援をしていくことを目指していきたいと思っています。