あおぞらパーティー意見発表会に参加しました!
1.あおぞらパーティーって何?
あおぞらパーティーとは、1994年から行われている、知的障害者の権利擁護を推進するための神奈川県知的障害施設団体連合会の取り組みで、神奈川県内の知的障害施設を利用する方々が集まり、意見交換し発表する場です。今年は12月15日(金)に大和市保健福祉センターで行われ、約80人が参加し、ほうあんのぞみからも3人が参加しました。
「夢」「趣味・特技」「恋愛」「フリートーク」のテーマに分かれてグループワークを行い発表しました。 皆さん自分自身の考え・想いを話します。
話すことが得意な人もいれば、皆の前だと緊張してほとんど話せなくなってしまう人もいて、それぞれに会社や施設で仕事や活動に取り組んでいて、好きなことがあり、夢があり、趣味があり、好きな食べ物があり、恋愛したい人もいて、している人もいて、もっとこうなりたいと強く思う人もいれば、今のままで幸せ!という人もいて。当たり前のことですが、お一人お一人違うのだなぁ、と改めて感じました。
2.観客参加型のお楽しみタイム!
各グループで出た意見を発表した後はお楽しみタイム♪
今回は《ものまねアスリート芸人》の“M高史”さんのステージです。
M高史さんは、駒沢大学から知的障害施設の支援員を経て、芸人さんになった経歴の持ち主で、ものまねとマラソンが大好き「ものまねアスリート芸人」として活動されています。見た目が公務員ランナーの川内優輝さんに似ていてマラソン好きということで、衣装は川内さんを真似ています。何度か川内さんと仕事を一緒にされているのですが、残念ながら川内さん公認とはなっていないとのこと(笑)。が、川内さんのご両親には「公認」お墨付きをもらっているそうです♪
B’zのものまねに始まり、観客が体を動かしたり打楽器を叩いて参加できる曲、日本の文化や動きをモノマネしたオリジナルエクササイズ「ジャパササイズ」、曲に合わせてミニハードルなどの障害物を超えながら会場中を皆で歩くなど、観客参加型のステージを披露してくれました。
アンコールでは観客もステージに上がって「ジャパササイズ」で大盛り上がり。
3.『新あおぞら宣言』の採択
お楽しみタイムの後はまじめな時間、『新あおぞら宣言』の採択です。
神奈川県には『あおぞら宣言』という、1999年のあおぞらパーティーで採択された知的障害施設利用者権利宣言があります。当時、67施設460名の利用者自身の声をそのまま表現したものです。それから時が経ち、今の時代にあった見直しが必要となり、神奈川県内の知的障害施設の利用者に「望む暮らし」についてのアンケートを実施し、数千人の施設利用者から回答を得ました。そこで出た意見を反映させたものが『新あおぞら宣言』です。
以下、『新あおぞら宣言』の内容です。
第1条 障害者としてではなく一人の人間としてみてほしい
障害をもっているからといって差別せず、一人の仲間として受け止めてほしい。平等に扱ってほしい。
第2条 自分のことは自分で決めます
選択肢をもらえれば、自分で決められることもあります。決められないことは手助けしてほしい。できるのに手伝ってもらうのは違うと思う。
第3条 好きなところで暮らします
今いる家で家族と一緒に住みたい。アパートを借りて一人暮らしをしたい。外に出て仕事をしてみたい。
第4条 自分のお金は自分のために使います
お金を自由に使えないので不満です。練習して自分でお金が持てるようになりたいです。好きなものを買いたいです。
第5条 生きがいを持ちます
夢を実現させたい。趣味ややりたいことを応援してほしい。楽しいことをもっとおしえてほしい。趣味がないので 一緒に考えてほしい。選択肢を増やしたい。
第6条 共に生きる社会を作ります
神奈川県では、昨年10月に、共に生きる神奈川宣言を定めました。私たちも神奈川県民として共に生きる社会を作ります。
今回のあおぞらパーティーで、この『新あおぞら宣言』が採択されました。
4.最後に
まじめな時間と楽しい時間を過ごし、皆さん少しお疲れの様子でしたが「来年も参加したい!」との声も聞かれました。
最後にM高史さんと笑顔でパチリ。M高史さん、本当に温かいお人柄を感じるお方でした。
ちなみに胸の「埼玉県庁」のロゴは「埼王県庁」になっていましたよ♪
上田