職員インタビュー①
~福祉の世界で働くってどんなこと?~
西條真悟さん 生活支援員2年目
学生時代、新聞配達をしながら大学に通う。大学2年生のとき東日本大震災があり、
それをきっかけに大学を休学。その間、被災地でのボランティアや
その他ボランティア活動等を行い、2年後に復学。大学卒業後、宝安寺社会事業部に就職。
Q.この仕事を選んだ理由を教えてください。
学生時代、電車内で大きな声を出している障害者の方を見かけた際に、周りの人が嫌そうな顔をしているのを見ました。何かしてあげたいと思ったのですが、何もできませんでした。そのとき、ただ見てるだけではなく自分が何かできないかと思ったのが、この仕事に就く一つのきっかけになっています。生活支援員として利用者さんと関わる中で皆さんの笑顔を見ると、自分はいま目の前にいる利用者さんたちの幸せな時間をつくるお手伝いができているんだと感じ、嬉しく思います。
Q.西條さんは障害の重い方が所属するグループで働いていますが、いかがですか?
入職当初、現在のグループに配属が決まったとき、障害の重い方とはコミュニケーションをとるのが難しそう、一方的な関わりになってしまうのではないか、何をするにも心配だ…などと不安でいっぱいでした。ですが実際関わってみると想像以上に様々な表情を見ることができます。障害が重ければ重いほど、笑顔や反応を目にしたときの喜びや感動、驚きが大きいと感じます。
Q.一日の中で大切にしている時間はいつですか?
昼ごはんの時間です。私自身食べることが好きなのですが、重い障害のある方にとって食事の時間は、私たち以上に楽しみな時間であると思います。そんな食事の時間が、ただ食べさせられているだけになってしまわないように、利用者さんから見える位置に食事を置いたり、食べ物を口に運ぶときに何を食べるのか声に出して伝えるといった、当たり前だけどおろそかになりがちなことに気を付けながら食事介助を行っています。外部の方からもよく言ってもらえるのですが、第二しおんの給食はとってもおいしいんです。自然に囲まれ、ごはんがおいしいこの環境が、利用者さんたちを元気にしていると感じます。利用者さんの中には、きざみ食やミルサー食、とろみ調整をした食事を食べる方がいます。おいしいも
のをできるだけおいしいまま食べてもらえるよう、必要以上に手を加えないよう
に気を付けています。
Q.今後の課題は何ですか?
障害特性について学んでいきたいです。大学も福祉系ではなかったので、専門的な知識がないままになってしまっています。以前、ボランティアさんに利用者さんのことを説明しようとしたのですが、いざ説明するとなると何と言っていいかわからず、説明できなかったことがありました。専門知識を身に付け、利用者支援や外部の方への説明など、自信を持ってできるようにしたいです。