2019年8月14日(水)/茶のまある


お茶のま展 Vol.21 ≪描き鉄 南條芳明 鉄道スケッチ展≫

鉄道ぬり絵大会


開催中の鉄道スケッチ展のワークショップとしてぬり絵大会を行いました!
 8月9日(金)に現在、お茶のま展を開催中の南條さんオリジナルの鉄道のぬり絵を楽しむ催しを行いました。当日は鉄道好きな子どもたちが力作を完成させました。
 一般的なぬり絵と違い、リアルな風景やタッチが繊細な1点もののぬり絵に子どもたちは真剣にクレヨンや色鉛筆を走らせていました。作画は南條さんのものですが、色づかいで個性が出て面白かったです。

南條さんも参加
子どもたちが自由に色をぬるのを微笑んで眺めていた南條さん。
しばらくすると、おもむろに専用パレットを出して本領発揮です。
シックな一色だけの濃淡でセピア調を表現していきます。
あっという間に展示してある絵とは違う別の一面の作品を仕上げました。
鉄道にも絵のテクニックにも興味津々
少年が南條さんの作品ができていくところを一心に見ていました。迷いなく色がついていくのが不思議でならない様子です。どんどん線画が立体的を増して瑞々しくなっていく工程を見れて満足そうでした。
この後、少年からぬり絵を題材になった作品の隣に並べてほしいと依頼があり、貼らせていただきました。「コラボだね!」ととても嬉しそうでした。
 
 
 

種のように、波紋のように 交流の自然発生について

 今回の企画は南條さんからご提案いただき、実現したものです。昨年は南條さんのパフォーマンスとして一枚の絵をその場で描いてもらうという内容で開催しましたが、今年は「もっと子どもたちに楽しんでほしい」いう考えでオリジナルのぬり絵大会になりました。ここで大事なポイントは、この企画も内容も南條さん自身から生まれたことです。
 お茶のま展ではたまに展示期間中にこのようなワークショップを催してくれる方がいます。展示をする方が自分のなかで「もっとこんなことできないかな?」とか「こうしたら見てくれる人が喜ぶかも!」など、お茶のま展をきっかけに次のアクションの原動力になることは嬉しいです。やってみたら参加者が少なくても、思うだけでアクションにつながらなくても、「次回はこんなことしてみようかなあ」「来年も個展を開くために今から頑張るぞ」という思いだけでも可能性の種は芽吹きます。
 我々はあくまでも影ながらのお手伝いであり、お茶のま展は「やってみたい!」のエネルギーなしでは成立しません。お茶のま展を通じてエネルギーが波紋のように広がって他者にも響いてくれたら、❝地域のお茶のま❞としてこの上ない喜びです。

 今回の企画は前々から楽しみにしていた子から当日たまたま居合わせた子まで、12人の子どもたちが参加してくれました。
 参加してくれた子どもたちは茶のまあるをよく利用してくれる子たちで慣れているせいか、初対面の南條さんとも打ち解け、楽しそうにぬり絵をしていました。途中でご飯を食べる子や玩具で遊び出す子もいましたが、その場の雰囲気がとてもリラックスしていていました。公園に似ているかもしれません。そのなかに、子どものためにぬり絵を用意した人がおり、楽しくぬり絵をする子がおり、年下の子を思いやりながら遊ぶ子たちがおり、離れて見守る大人がおり・・・この空間にスタッフの意図的な行動はなく、集まった人たちのなかで自然発生した交流が育っているのだとカウンターの内側から眺めていました。複数の人が好きなように過ごし、でもつながっている「お茶のま」のような居場所に近づけたでしょうか。
全体像を見ながらこだわって塗る子、感性で一気に塗る子とさまざまです
完成した作品は南條さんの作品と展示
「これで僕も鉄道画伯だな」
鉄道好きな利用者スタッフも参加。「夜のアジサイ電車」個性がすごい

鉄道スケッチ展は8月30日(金)までの開催です。
ぜひお越しください!

藤井
 
 
 
 

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